料理は愛情、髪にも愛情 ~後処理=灰汁取り~
昨日は髪の前処理=料理の下ごしらえになぞらえて、おいしい料理を作るのと一緒で、美しい髪を作るには前処理が大事と書きました。
もう一つ大事なこととして、本日は後処理について書いていきます。
後処理はブルーオーシャン?
プラティコがゼロケアという後処理を発売してから約4年ほど経ちますが、ヘアサロンではまだまだ後処理をしっかりと行っている(やっていてもわからない)ところが少ないように思います。これはまさにやっているサロンが勝ち組のブルーオーシャン!
料理でも煮込み料理をしている間に出てくる灰汁(あく)がありますが、取り除かないとえぐ味・苦味の元となったり、見栄えが悪くなることがあります。
髪も同じで、施術後に出てくる薬剤の灰汁(アルカリや過酸化水素)をきちんと取り除くことで、より髪がきれいになります。
後処理は簡単に考えられがちですが、きちんと処理を行うことと、お客様へきちんとご説明をすることで立派なサロンメニューとして展開していただけるものです。
後処理の必要性
一般の方や美容師さんの中でも、「施術後にシャンプーをしたり、トリートメントをすれば髪は健康的な状態に戻っている」と考えている方が少なくありません。なぜかというと、薬剤の残留物は毛髪内部にとどまっており、表面からはわかりにくいからです。
ですが、厄介なことに薬剤の残留物はきちんとした処理をしないとダメージの原因になります。
(シャンプーでは取り除けません)
髪の中に灰汁が残ったままですと、色持ちも悪いですし、ダメージ(パサつきや枝毛)の原因にもなりますので、良いことは一つもありません。
薬剤の2大残留物
一般的にブリーチを含むファッションカラーは1剤に含まれる色素成分とアルカリ剤に2剤の過酸化水素を混ぜて施術し、化学反応を起こして脱色・染色します。
これは毛髪内部で起こる化学反応で、施術が終わった後にアルカリ剤と過酸化水素は残留しているのです。
アルカリ剤は毛髪を軟化させたりキューティクルを開いたりさせますので、摩擦ダメージに弱い状態にします。
過酸化水素は強力な酸化剤ですので、毛髪を脱色させるため色持ちが悪くなります。
後処理は適材適所
この2大残留物のアルカリ剤と過酸化水素は、上記でもお伝えしておりますが、シャンプーやトリートメントでは取り除けません。
それぞれに対応した成分を使うことで残留を取り除くことができます。
アルカリ剤には「酸度のある酸ジェル」
酸度、というのは酸性にキープする力のことを指します。
pHが酸性でも酸度が無い(低い)とアルカリ剤のパワーに負けてしまいますので、中和をすることができません。酸性で有名なクエン酸は酸度が弱いことでも知られているので、クエン酸でアルカリ中和は難しいといえます。
プラティコの酸ジェルは酸度の高いpH5.5ですので、穏やかにアルカリ剤を中和します。
過酸化水素には「高濃度のカタラーゼット」
カタラーゼとは酵素の一種です。酵素は特定の物質に対して分解をする作用があります(デンプンを分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼなど)。その中でカタラーゼは過酸化水素のみを分解します。また、触媒作用と言ってカタラーゼ自身は変化せず、分解し続けます。
プラティコのカタラーゼットは希釈して乳化時・シャンプーやトリートメントに少量添加して過酸化水素をしっかりと分解します。
①前処理(真面目なミネラル)で髪のコンディションを良くし、
②後処理(酸ジェル・カタラーゼット)でダメージの原因を取り除く。
これが美しい髪へ導くレシピ、プラティコの推奨するダメージ予防の髪質改善です。
③ホームケアで生活ダメージ予防も大事
まだプラティコの前処理/後処理を使っていない方、今からでも遅くはありません。是非お早めにお問い合わせください!