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美容師なら知っておきたい!ヘアオイルの成分から読み解く特性と使い分け

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こんにちは、プラティコ技術担当のオージローですニコ

ヘアオイルは日々のサロンワークで欠かせないアイテムですよね。多くのお客様もご自宅で使われていると思います。
その際にお客様はきちんと種類をわかったうえで使われているでしょうか?

ヘアオイルには大きく分けて
「スタイリング用」「アウトバス用」
の2種類があります。

それぞれの役割は異なり、配合されている成分も大きく違います。

 

美容師として、お客様の髪質やスタイリングの仕上がりを考える際には、成分を見極めてお伝えすることが重要になります。

スタイリングヘアオイル:植物オイルがメイン

スタイリング用のヘアオイルは、主に植物性オイルをベースに処方されていることが多いです。例えば、ゴマ油やサフラワー油、オリーブ油などが代表的な成分です。

 

これらのオイルはしっとりとした質感になるので、束感やツヤ感を演出することで、スタイリング代わりになります。ワックスなどのべたつきが苦手な方にもおススメしやすいですね。
ただし、酸化しやすい性質があるため、時間が経つと香りが変化しやすいという点には注意が必要です。

アウトバスヘアオイル:シリコンベースで熱保護も

一方、アウトバス用のヘアオイルは、ドライヤーやアイロンの熱から髪を守る目的で使用されるため、シリコンベースで処方されることが多いです。
プラティコで販売しているヘアオイルもシリコンベースとなっています。

「シリコンは良くない」と思われる方もいるかもしれませんが、実はヘアケアにおいて非常に優れた役割を果たします。
シリコンは全般的に安定性が高く、酸化しにくい特徴があります。そのひとつであるシクロペンタシロキサンは揮発性のシリコンで、伸びが良く、ヘアオイルの操作性に影響します。

髪に伸ばしやすいため、処方されている重めのオイル成分も髪に均一につけることができるんです。均一にヘアオイルが付いた毛髪はドライヤーやアイロンの熱がムラなく伝わり、ダメージを抑えながら綺麗な仕上がりを作ることができます。

詳しくは過去ブログをご参照ください。

 

また、シリコンのサラッとした使用感は、べたつきを防ぎつつ適度なコーティング効果を発揮し、髪の手触りをなめらかに整えます。
重すぎず、軽やかにまとまる仕上がりが好まれる方にはこちらのタイプのヘアオイルが特におすすめです。

成分からオイルの特徴を読み取れるのがプロの証

美容師として、お客様の髪に最適なヘアオイルを提案するには、「スタイリング用なのか、アウトバス用なのか」という用途だけでなく、配合成分に注目することが重要です。
 

 

例えば、

  • 植物性オイルがメイン → しっとりツヤ感&スタイリング向き
  • シリコンベース → 熱保護&アウトバス向き

といったように、成分を見れば、そのオイルの特性が見えてきます。
※シリコンベースは配合によってサラサラ/しっとりが異なりますので、成分だけでは仕上がりの質感はわかりません。

プロとして、こうした知識を持っておくことで、お客様により適した提案ができるようになります。
ヘアオイルは単なる「ツヤ出し」アイテムではなく、髪質やスタイリングの完成度を左右する重要なツールです。

成分から特性を読み取り、最適なものを選べるのが、美容師としてのスキルアップにつながります!

一般の方の中にはスタイリングオイルをアウトバス的に使う方も見受けられるので、使い方やタイミング、お客様の求める質感などお話しして、その方に合ったヘアオイルをご提案してください。