こんにちは、プラティコ技術担当のオージローです
プラティコではゼロケアという「アフターダメージを軽減する」後処理のメニューをご提案しております。
今回はその中でも、酸ジェルによるホームケアについてご案内します。
ヘアカラーやブリーチなど、アルカリ性の薬剤を使った施術後は、髪も頭皮もアルカリ性に傾いています。たとえシャンプーやトリートメントを使っても、pHを弱酸性に戻すことはできません。
ブリーチ剤などはpH10以上に設計されており、もし簡単にpHが下がってしまうようなら、ブリーチの効果自体が弱くなってしまいますよね。つまり、アルカリ性の薬剤はアルカリ性を維持する力がとても強いのです。
そのため、施術後にしっかりと洗い流しても、髪の内部には「残留アルカリ」がしばらく留まり、数週間も居座り続けてしまいます。この残留アルカリが髪に残っている状態では、髪が濡れるたびに軟化しやすくなり、摩擦などでダメージを受けやすくなるのです。
これを「取り除く」のではなく、「中和」して暴れないようにコントロールするのが、バッファーの役割です。
つまり、アルカリ剤は毎日のシャンプーで少しずつ洗い流されていくしかありません。
イメージとしては
※あくまでイメージです。
実際には薬剤の種類にもよりますが、アルカリ剤は通常のシャンプーでは数週間は残留すると言われています。
特に大切なのは、施術直後からの5日間。
この期間にアルカリ剤を「暴れさせない」ことが、髪の状態を安定させるカギになります。そのため、酸ジェルによるバッファーを5日間しっかり続けることで、アフターダメージを大きく軽減できると考えています。
施術直後はツヤもあってキレイに見える髪でも、内部にはまだダメージの原因が潜んでいることがあります。お客様がご自宅で髪を濡らしたとき、じわじわとダメージが進行してしまうのです。
だからこそ、お客様には「施術後5日間のケアがとても重要」であることをしっかりお伝えし、納得してホームケアを取り入れていただくことが大切です。
お客様の髪と頭皮の健康を守るために。ぜひ「ゼロケア」の取り組みを、あなたのサロンでも広めていただければ嬉しいです。