COLUMNプラティコお役立ちコラム

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トステア解体新書~構造から原理、相性の良いメニューまで全部教えます!

トスプラ

こんにちは、プラティコ技術担当のオージローです。

今回は現在大流行中のトステアに関して、より詳しく、解体新書的な内容をお知らせしていこうと思います!
「トステアなんか良いな~」と感じていらっしゃる方は、原理などもご理解いただくと、よりハマると思います。是非ご覧ください。

トステアとは?

全成分:水、アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム、塩化アンモニウム
となっておりますが、実は皆さんパーマ剤などでご存じの「システアミンHCl」と「フマル酸」という成分を反応させてくっつけたものが「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」にあたります。

       

 

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このようなひとつの成分になります。

これにpH調整剤として塩化アンモニウムを配合し、成分としてのpHは6~7の中性となります。中性ですので、様々な薬剤の邪魔をせず、添加剤として優秀なんですね!

また、結合する“手”が3点あるので、毛髪内部でしっかりと結合します。
もっと詳しくご説明すると、この形はカルボキシル基が2つ(青の部分)とアミノ基が1つ(オレンジの部分)と、そのどこかにH(水素)が存在しているので、構造上としてアミノ酸の一種と考えることができます。

この特徴的な構造により、
・カルボキシル基は毛髪の酸性アミノ酸と二点
・アミノ基は毛髪の塩基(アルカリ)性アミノ酸と一点
の計三点で結合し、非常に強い結合力を生み出します。

酸性アミノ酸:アスパラギン酸、グルタミン酸
塩基性アミノ酸:アルギニン、リシン、ヒスチジン

トステアの働きと特徴

  • 結合の仕組み: トステアを毛髪内部に浸透させ“熱を利用し、完全に乾燥させる”と結合します。
    その温度が80℃以上になると最も効果的と言われています。(ドライヤーでもOK!)
    では、毛髪内部の何と結合するのかというと、“アミノ酸”です。毛髪内部に無数に存在しているアミノ酸なので、非常に結合しやすい!
    さらに、毛髪はダメージするとタンパク質が分解され、アミノ酸になっていくそうなので、ダメージ毛の方がより効果を発揮します。

  • pHの影響: トステアの結合力はpHの影響を受けるそうです。
    アルカリ性条件下では、二つのカルボキシル基と酸性のアミノ酸が結合しやすく、酸性条件下では一つのアミノ基とアルカリ性のアミノ酸とが結合しやすくなります。そのため、アルカリ性の薬剤と併用し、施術後にバッファー処理するのが最も効率的です。

  • アルカリ施術後には酸ジェルがおすすめ!

  • 結合のスピード: トステアの反応は非常に速く、わずか3分ほどです。(システアミンが反応しやすいため)
  • 結合の安定性: トステアと毛髪の結合は、等電点(pH4.5-5.5)よりもpHが上の状態になることや、紫外線によって徐々に切れていきますが、洗い流さない限りは毛髪内に残留しているので、熱を加えることで再結合します。

  • ダメージヘアへの効果: トステアは、ダメージヘアの内部を補修し、毛髪強度を回復させる効果が期待できます。アルカリ施術を行なうと、毛髪内部のタンパク質が分解され、アミノ酸が露出し、毛髪強度が下がってしまいますが、そのアミノ酸と結合するので、毛髪強度が
    キープされやすくなります。
    しかし、ブリーチ毛のように毛髪構造が大きく損傷している場合は、効果が分かりずらくなる場合があります。ブリーチ剤の強アルカリにより、毛髪内部のタンパク質やアミノ酸が減少しスカスカになり分子間が広がります。するとトステアの手が届かなくなり、三点で結合することが難しくなるようです。そのため、ブリーチで使用した場合の結果がわかりにくい場合があります。

    トステアの効果的な使用方法

  • 水分を飛ばす: トステアは、毛髪内部の水分を完全に飛ばすことでしっかりと結合します。ドライヤーの熱でも反応していくため、できるだけブラシで丁寧に梳かしながら水分を飛ばすことが重要です。仕上げにアイロンで水分をしっかり飛ばすと結合はより強固なものになります。


    アイロン・コテでの仕上げがBest!(140℃程度)
    ※流行りの低温ドライヤーは効果が出にくい可能性があります。

  • 薬剤との組み合わせ: アルカリカラーやアルカリ矯正剤など、アルカリ性の薬剤と併用すると、浸透も良くなりトステアを効果的に利用することができます。

  • 配合成分: トステアとの相性があまりよくない成分があるそうです。ヒアルロン酸やアモジメチコンなどの成分は、トステアの浸透を妨げる可能性があります。また、セラック、タンニン、レブリン酸などの酸性成分も働きを悪くしたり、結合するアミノ酸の取り合いになってしまうことも考えられるとのこと。
    ただ、実際に試されている美容師さんの中では、これらの成分でも結果が良いという評価を多数いただいておりますので、あまり気にしなくても良いかと思います。

トステアの安全性と注意点

  • 安全性: トステアは、安全性は高いと考えられていますが、水希釈や薬剤添加して数日~数週間経過するとシステアミン施術後のような枝豆臭がする場合がまれにあります。
    ですが、還元性は認められないためシステアミンではないと判定されています。(佐々木化学株式会社調べ)添加されたものは3,4日以内で早めに使い切るようにしてください。 

    ※弊社の真面目なミネラルと希釈はNGです!
    マジミネはpH10.5以上のアルカリ水のため、防腐剤不使用が成り立っておりますが、トステアを配合すると、pHがガクっと下がります。これはマジミネがアルカリをキープする”アルカリ度”が低いため、トステアの中性に引っ張られます。
    ご使用になる場合はそれぞれでお使いいただき、マジミネ➡トステアの順にしてください。

     

  • きしみ: トステアは使用量を増やした時に、髪がきしむ場合があります。きしむ原因としてはトステアの成分自体に“アミノエチルチオコハク酸アンモニウム”とph調整剤の“塩化アンモニウム”が別々で存在しており、アルカリ剤の塩化アンモニウムが揮発することで、毛髪が酸性に引っ張られるため、酸による収斂作用としてきしみを感じるとのことです。ダメージによるきしみではないため、乾くとサラサラになります。

まとめ

トステアは、ダメージヘアの補修に効果的な最先端の成分です。その効果を最大限に引き出すためには、適切な使用方法や配合成分の選択が重要です。ですが、まだまだ新規成分で全国的に出回ってきたばかりです。いろんな美容師さんがいろんな技法を試していく中で、良い施術/悪い施術が出てくると思いますので、これからもブラッシュアップしながら、お客様に素晴らしい感動を与えられる施術ができるように一緒に頑張りましょう!

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