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わかりやすく解説!ヒト幹細胞培養液とは?~成長因子~

スキンケア

こんにちは、プラティコ技術担当のオージローですニコ

 

前回、前々回とヒト幹細胞培養液について、ブログを書きました。

ヒト幹細胞培養液とは?

ヒト幹細胞培養液とは?~○○幹細胞由来~

 

今回はヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子についてわかりやすくご説明いたします!

 

成長因子、とは「成長させるための要素」

英語で言うとGrowth Factor(グロースファクター) 

成長因子は、細胞の成長や修復をサポートしてくれる大切なタンパク質です。
美容分野では、肌のハリ・ツヤ・潤い・ターンオーバーなどに深く関係している成分として注目されています。

ヒト幹細胞培養液には、この成長因子がたーくさん含まれています!

それぞれの成長因子には「得意分野」があります。
以下に代表的なものを、まとめてみました。

  • EGF
    (エピダーマル・グロースファクター)
    「エピダーマル」とは皮膚の表面(表皮)のこと。
    EGFは、肌表面の細胞に働きかけて、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)をサポートします。

  • FGF
    (ファイブロブラスト・グロースファクター)
    「ファイブロブラスト」とは、真皮にあるコラーゲンやエラスチンを作り出す細胞のこと。
    FGFは、真皮層に働きかけて肌の弾力やハリを保つサポートをします。

  • IGF
    (インスリン様グロースファクター)
    IGFは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンと構造が似ている成長因子です。この類似性から「インスリン様」と名付けられました。
    主な働きは、体内の細胞の成長を促し、若々しさを保つこと。また、EGFやFGFなどの他の成長因子の働きをサポートする役割も持ちます。
    インスリンと構造は似ていますが、IGFの主な役割は血糖値の調節ではなく、細胞の成長促進です。

この3つが美容における成長因子としてよく聞く名称です。
ちなみに、〇GFはGrowth Factorの略です。

さらに最近話題の「GDF-11」って?

もうひとつ、最近特に注目されているのが
GDF-11(グロース・ディファレンシエーション・ファクター11)です。

これは「若返り因子」と呼ばれることもある成長因子で、老化に関係する遺伝子のスイッチをコントロールする可能性があると、世界中で研究が進められています。GDF-11が肌にどう作用するかは、まだ研究段階の部分もありますが、“未来のエイジングケア成分”として、ますます注目されています。

そして、このGDF-11はヒトサイタイケツ幹細胞培養液にふんだんに含まれています。

簡単にまとめです。

✅成長因子は細胞の成長や修復をサポート するタンパク質

✅EGF、FGF、IGFが有名な成長因子

✅EGFは表皮

✅FGFは真皮

✅IGFは他のサポート

✅GDF-11は研究段階ですが、ものすごい可能性を秘めている

年齢の衰えが気になっている方にはとても期待が持てる成分ですね!

次回のブログでは、成長因子と関わりのあるエクソソームについて詳しくお話しします!
エクソソームって何?」
「血液などを通して遠くの各組織・細胞へ情報伝達する物質」
これをかみ砕いて解説します。