COLUMNプラティコお役立ちコラム

#

美容師さんによる、AI使いこなし術!~実践編~

美容業界知識

こんにちは、プラティコ技術担当のオージローですウインク

前回は、ChatGPTをサロンワークで活用するための「聞き方のコツ」をご紹介しました。 

・質問は具体的に、丁寧に 

・一発で完璧を狙わない 

・自分がある程度わかっているテーマで使う 

では今回は、いよいよ具体的な実践編です。

自信を持っておすすめできる商品があっても、
「どうお客様に伝えたら響くかな?」
「もっと売上を伸ばすには?」
と悩むことってありますよね。

そこで、今話題のAIを賢く活用して、販売促進アイデアを導き出す具体的な方法を深掘りします。
前回の「3つの質問術」が、実際にどう活きてくるかをぜひチェックしながら読み進めてみてくださいね!

① 質問は具体的に、丁寧に(背景もちゃんと伝える!)

AIは、質問の意図を正確に理解するほど、的確な回答を返してくれます。

単に「スタイリング剤のキャッチコピーを考えて」と聞くだけでは、一般的な答えしか返ってきません。

商品の特徴、ターゲット、どんな時に使ってほしいかといった背景情報を詳しく伝えるほど、質の高い回答が得られます。

【AIへの質問例(導入〜商品説明)】
「私は美容師です。お客様にサロンでスタイリング剤の販売を強化したいと考えています。特に、「スタイリングシリーズ」の「ジェリー」と「ミルク」について、効果的な販売方法を探しています。

この2つの商品はどちらも「ベタつかず」「重すぎず」「でもきちんとキマる」のが最大の特徴で、特にスタイリング初心者の方にも扱いやすいと評判です。
ジェリー:濡れ髪感や束感をしっかり出したいお客様におすすめです。
ミルク:まとまり、ツヤ、軽い動きが欲しいお客様におすすめです。

これらの情報を踏まえ、AIさんのお力をお借りしたいのですが、いくつか質問させてください。」

② 一発で完璧を狙わない(やりとりを重ねて“意図”に近づける)

AIとの対話は、まさにキャッチボール。
最初の回答が完璧でなくても、「もうちょっと〇〇な感じに」「△△な視点を加えてほしい」と追加で質問することで、あなたの求める「意図」にAIの回答を近づけていけます。
これが、会話形式のAIを使う最大のメリットです。

 

【AIへの質問例(キャッチコピー編)】

  • 最初の質問:
    「まず、スタイリングシリーズ(ジェリーとミルク、共通でも個別でもOK)のキャッチコピー案を5つほど提案してください。お客様が「使ってみたい!」と感じるような、魅力的なものを希望します。」 

  • AIの回答後、さらに深掘りする質問例:

    「ありがとうございます。提案の中にあった「〇〇」というフレーズは良いですね。これをもう少し「朝のスタイリングが楽になる」という視点に特化して、3パターンほど考えてもらえますか?」「提案された中で、30代〜40代の働く女性に響くような、上品で手軽さを感じる表現にアレンジできますか?」

    「ジェリーについて、『濡れ髪感』の魅力をより強調するような、SNSで目を引く短いフレーズを5つお願いします。」 

③ 自分がある程度わかっているテーマで使う

AIはあくまでツールであり、最終的な判断や微調整は人間が行うべきです。

普段から扱っている商品や技術など、「自分の土俵」でAIを活用することで、回答の良し悪しを判断でき、より質の高いアウトプットに繋がります。サロンで日々お客様と接している皆さんだからこそ、AIの提案を「活きた情報」にできるんです。

【AIへの質問例

(お客様への声かけ・販売トーク編)】

  • 最初の質問:
    「次に、お客様にスタイリングシリーズ(ジェリーとミルク)をおすすめする際の、具体的な声かけ例や販売トークの切り出し方を教えてください。カウンセリング時やシャンプー後など、様々なシチュエーションを想定して5パターンほどお願いします。」
     

  • AIの回答後、さらに深掘りする質問例:

    「提案いただいたトーク例、参考になります。特にミルクに関して、「髪の広がりを抑えたい」という悩みにフォーカスして、お客様が納得して購入したくなるようなトークスクリプトを具体的に作成できますか?」

    「ジェリーを提案する際、「トレンドの濡れ髪に挑戦したいけど、ベタつくのは苦手」というお客様に響くような、簡潔な説明とメリットの伝え方を教えてください。」

    「商品の説明だけでなく、お客様のライフスタイルに寄り添うような、「こんな時に使ってみてください」といった具体的な提案を盛り込んだトーク例を追加でお願いします。」

まとめ

AIは、美容師さんにとってもビジネスパートナーになり得ます。
今回ご紹介した質問術を参考に、商品の販売促進だけでなく、日々のサロンワークにおける様々な課題解決にAIを役立ててみてください。

AIを使いこなすことで、皆さんのサロンワークがさらに効率的でクリエイティブなものになることを願っています。
ぜひ、あなたのサロンでもAIアシスタントを迎え入れてみませんか?

株式会社プラティコ

TEL:03-5761-3547
MAIL:info@majimena.jp

H P:https://pratico-cosme.jp/